銀行の融資判断基準とは?
金融機関が企業に融資する場合の基準は、経営者や企業が信頼できるかどうかです。金融機関はいろいろな方法によって、その会社の信頼性をあらゆる角度から分析し、判断しています。そこで、決算書の内容を審査するのは当然のことですので、今回は決算書以外の判断基準をいくつか取り上げてみました。
1、経営者の人柄
経営者がビジネスマンとしての能力を持っているかどうかは、重要な判断になります。例えば、次のようなチェック項目があります。
①時間にルーズである
②約束を守らない
③不在がちで、どこに行ったか、何時に返るのかも分からない。
④服装がだらしない
時間や、約束を守らないのは論外ですが、③不在がちなのは、経営者が営業担当であれば、熱心な経営者となりますが、ここで問題となるのは、社員が経営者の行き先や帰社時間が分からない場合です。経営者が不在時に、社員が「どこに行っているのか、何時に帰るのかわかりません」などと答えるようでは不安になります。
④の服装がだらしないという点については、金融機関に出向くときに背広・ネクタイを着用すべきだと言っているわけではありません。普段の作業着で訪ねた方が、経営者が仕事の先頭に立っているイメージもあり、かえって好印象を与えるかもしれません。気をつけたいのは、誰が見てもだらしないという印象を与えることで、マイナスイメージにつながってしまうおそれがあるということです。
2、借入申込書などの記入の仕方
借入申込書など金融機関に提出する書類は、非常に細かく。多くの項目の記入を要求される場合が多くあります。その細かな項目の一つ一つの記入にあたってチェックされてることもあります。例えば「名前」の欄にはフリガナを記入するようになっていますが、これを無視して書かなかったり、項目を飛ばしてしまったりするのは、経営者の人柄そのものの現れであり、マイナスイメージにつながりかねません。
また、設立年月日や従業員数、年収、所有不動産などの項目についても、最低限の事業内容を把握しているか、金融機関との取引を開始するにあたって、企業の実態を明らかにしようとする姿勢が見られるか、などもチェックの対象になります。
3、税金・公共料金をしっかり払っているか
会社の資金繰りで支払の優先順位を付けると、まず手形・小切手の決済で、次に借入金の返済など会社の存続に直接影響のある支払となります。そうなると、税金や公共料金などは、取りあえず支払を先に延ばせるものと考えて、ついつい後回しにしがちです。
ところが金融機関は、手形や小切手などの決済、借入金の返済が順調であっても、税金や公共料金が滞りがちであれば、その企業は先行き不安であると判断するものです。支払わなければならない税金や公共料金の引き落とし状況も、企業の状態を反映してると言えます。
4、預金実績
まず、当座貯金や普通預金の動きが重点的に見られます。当座預金の残高が不足して、金融機関から催促されるようなことは最悪の事態ですが、当座預金の残高がだんだん少なくなっていく場合も、金融機関は資金繰り悪化の兆候ではないかと疑ってかかるものです。
積立定期預金の過去の実績も、判断材料の一つになります。例えば、借入金の返済と違って定期預金の掛け込みは強制力をほとんど持っていません。しかし強制力のない定期預金をきちんと積み立てれるのは、資金繰りの余裕を裏付けるものだと判断します。


